患者情報の利活用と信頼をどう守るか
2026.06.09 20:55(3か月前) 国会質問活動の記録 |川村ゆうだい
本日は朝勉からスタート。
頭をフル回転させてから、厚生労働委員会の質疑に臨みました。
本日取り上げたのは、個人情報保護法改正案における「統計特例」です。
この特例に基づけば、本人同意なく、病歴や診療情報を含む要配慮個人情報を、加工することなくそのままの形で第三者提供(統計やAI開発業者)し得る制度設計となっています。
しかも、患者さんが事前に「提供しないでほしい」と意思表示していた場合でも、医療機関が提供できる余地が残ります。
一方で、医師には刑法134条に基づく守秘義務があります。
政府答弁では、統計特例に依拠した場合であっても、医師の守秘義務違反について一律に違法性が阻却されるわけではない、との整理も示されました。
医師と患者さんとの信頼関係の中で語られた機微な情報が、本人の意思を超えて使われ得る。
医師として現場を歩んできた立場から、見過ごせない論点です。
さらに、データが複数の事業者を経由する過程で漏えいした場合、提供元の医療機関が監督義務違反を問われる可能性もあります。
EU等では、医療情報の二次利用(研究などの目的)については厳格な規定のもとで行われており、国際研究の場においては、そのような枠組みと整合性が取れなければ、日本が排除されてしまうのではないか、とも質疑しました。
こうしたリスクが残ったままでは、現場の医師・医療機関が萎縮し、結果として、医療情報の利活用推進という本来の目的も達成できません。
医療情報を適切に利活用することは、医療の質の向上、研究開発、政策立案のために不可欠です。
だからこそ、患者さんの信頼を守り、現場が安心して取り組める制度設計が必要です。
夕方は、マンション管理業協会の懇親会、日本観光振興協会の結集会に出席。
諸先輩方、そして多様な業界の皆さまから現場の声を伺いました。
明日は本会議登壇、さらには調査会での発言も予定されております。
厚生労働委員会 質疑全編動画

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